2022-01-01から1年間の記事一覧

始発

尻尾の曲がった野良猫と一緒に乗り込んだ霧雨を裂いて進む列車の中には 僕を知らない顔はいない留まる駅で響き鳴る、水の音それでも見つけられはしないだろう縛られる前に身包み剥ぎ取って 言葉を捨てられるのは僕しかいない外へ出て行くのは帰ってからにし…

明け方

黄色のクレヨンで空を描いて 大袈裟な夜を浮かべてみたそんなに綺麗なものじゃなかった私が言うのもなんだけど、って彼女は言う優しい口紅の灯るほうへ歩いてた闇夜の中で紡がれたのは僕の魂の方で残った想いに応えを置いて還っていった蝋燭の街が窓辺に並ん…

New World

いつも真面目に狂ったフリをしていつか誰かが僕に気付くまでそしてどこかで君が立ってたらきっと何かを話すだろうだけど今日も世界は廻るからもっと静かな時を待とう あの娘に惚れた人の数だけ幸せが消えて無くなっていくというのに冬が嫌いだよと着込んだコ…

初めまして

はじめまして。 あの日の猫背 と申します。 北海道出身、関西在住の28歳です。14歳の頃から人知れずコツコツと作詩を続けておりまして、いつまでもしまわれたままの言葉というのもなんだかさみしいと思いましたので、こちらのブログで投稿していこうと思いま…