明け方

黄色のクレヨンで空を描いて 大袈裟な夜を浮かべてみた
そんなに綺麗なものじゃなかった
私が言うのもなんだけど、って彼女は言う
優しい口紅の灯るほうへ歩いてた
闇夜の中で紡がれたのは僕の魂の方で
残った想いに応えを置いて還っていった
蝋燭の街が窓辺に並んでこっちを見てた
そんな僕らの景色を愛したかった

それは、いつも不思議な人模様
昨日は神様がいたのになぁ

君が落っことした煙の言葉 僕を呼んでいたの
明け方、空、吐いた息に混じる 懐かしい悦び
どうでもいいような目配せに 時々敏感になったりしてさ

それは、いつまでも不思議な人模様
今日もあそこに神様がいたらいいのになぁ

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随分昔の詩なので、どんな気持ちで書いたか覚えていないのですが、「〜た」という過去形の文末を、一文で並べてみたかったことだけはなんとなく覚えています。
10代の時に書いただけあって「魂」とか「想い」とか「応え」とか「還って」などの言葉・漢字を多用してますね。
今じゃそういうのは照れちゃってあんまり使わなくなったし、これを読み返すのも恥ずかしいんですが、当時のリアルのままを残しておきます。